うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

イタリア旅行 飛行機前編

搭乗可能になったとのアナウンスがあったので、ゲートをくぐった。待ちきれずにずっと目の前で歩き回っていたので、一番乗りであった。アナログな受付を予想していた僕は、バーコードを読み取るハイテクな仕組みに驚かされた。
 トンネルのような通路を進んでいくと、「Hello」と外人のスチュワーデスがお出迎え。隣にイケメンパイロットもいた。既に日本語ではなかった。だが乗り方は万国共通である。チケットに記された番号を元に通路側の席に座った。
 徐々に人が席についていく中、「Excuse me」と声をかけられた。金髪の白人男性だった。身長は180はあって、半袖半ズボンのダサい恰好ながらも剥き出しになった腕や脚は欧米規格の筋肉がついており、凄まじい迫力であったが笑顔だったので怖くはなかった。
 たまたま僕の隣は外人であったが、全体的には日本人の方が多かった。斜め前には地元の老人会のツアー客らしき集団が、協力して荷物を上に置きながら席の場所を確認し合っていた。動きの遅い彼らはいつまでも通路を塞いでおり、他の乗客は皆怪訝な顔をして間をすり抜けていく。右側には夫婦がいた。妻が目の前の椅子に備え付けられた画面を指差している。夫が袋からイヤホンを取り出して、ここに差すんだろうという仕草をしている。その様子を見て僕はようやく映画を見られることに気づいた。
周りの様子を眺めるのに飽きたころ、非常時の行動についての案内が流れた。靴はヒールじゃダメだとか、シートベルトはちゃんとつけるだとか、上から酸素ボンベが降りてくるだとか、音声は全部英語だったが、絵を見てなんとなく理解できた。