うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

旅行の思い出

 どうも僕です。徳島行ってきました。初日は大阪で、次の日大塚美術館に行って、最後はただの散歩。疲労疲労を重ね、帯状疱疹になりました^^

 まずは大阪の思い出。悪い思い出が多い。エスカレーターでみんな馬鹿みたいに左を開けてる印象。わざわざ東京に対抗してるところが、田舎臭くて醜いですね^^あと電車の席を平気で一人二席とか占領してました。一人一席が常識ダロォ!?全員詰めれば間違いなく一人は座れるよなぁアレ。やっぱ、震災で脳みそがかき混ぜられたのかもしれんなァ・・・。通天閣は寂れた商店街。感想はない。
 大阪の唯一よかった思い出は道頓堀。たこ焼きが美味しかったのは言うまでもない。
 特筆すべきは金龍ラーメン。交差点ごとに支店ある。3km以内に四つくらいあった。チェーン店同士は、競合を避けて距離を開けるのが経営の定石。それを破るということは、よっぽど儲かるのだろう。
 僕の行った店は競馬場のすぐ近くにあった。そのせいかラーメンを食べながら、テレビの競馬を眺めるジジイがいた。小さな座敷が島のように並んでいて、それぞれ机が置いてある。畳は経費削減かしらんが、ボロボロでほつれまくり。そして出てきたのは、しょぼい豚骨ラーメンだった。損した気分になった。
 しかし、そこから掌返し。なんと!!!!!!!!キムチ、ニラ、ニンニクが入れ放題なんです!!!!!強欲な僕は二郎並に詰め込んで食べました。あとで気づいたのだが、お椀があって別皿で席にもっていけるようだ。なにはともあれ、満足でしたわ。
 ネカフェに泊まって寝た。
 次の日は、大塚国際美術館。小さな山の麓に入口があって、その中をくり抜いて作られていた。反対側には大塚製薬の社長の元別荘がある。沖縄のグスクみたいな立派な建物で、今は重要なお客さんの接待に使われているらしい。
 中に入ると、ギリシャから現代までレプリカがずらりと並んでいた。システィーナ大聖堂の天井画も本当に再現されていて、思わず震えた。歴史を追っていく形で展示されているので、解説を聞きながら進むだけで芸術通になった気がした。ピカソがどうやって出て来たとか、何がすごいとかも、わかるようになってきた。
 夕食は徳島ラーメン。スープは濃いめの豚骨で、何よりチャーシューではなくバラ肉がのっているのが特徴だ。それなりに美味しかった。
 この日は鳴門駅周辺のビジネスホテルに泊まった。ロビーのおっちゃんによれば、近くで倖田來未のコンサートがあったらしい。羊水腐ってるのかな?

 次の日。やることがなかった。徳島は美術館以外本当に見どころがない。いい人が多いのは事実だが。岐阜なんかより全然いい田舎である。同じ田舎ならこっちがよかった。
 という愚痴はさておき、結局散歩することにした。またもや美術館の方にである。バスで30分はかかる場所である。当然徒歩だと三時間ぐらいかかった。
まず、最初の難関は小鳴門橋。歩道がない。だが、四国の本島から渡るためにはそこを通るしかないのである。とにかくビクビクしながら歩き続けた。海は綺麗だったが、堪能するほど余裕はなかった。

 ようやく超えた先の道では、左に山、右に瀬戸内海を眺めることができた。海であるのはわかるのだが、川幅ほどしかない。それでも、海だとわかったのは沖から漂う香りである。日本人なら朝ごはんをすぐに連想させるもの。それは海藻をお湯で分別する時の香りです。
 目の前に赤と青の線、そしてクレーンがみえてきた。工場かと思いきや、船らしい。海なし県には斬新なモニュメントである。
 道なりに進んでいくと、目の前にトンネルがあった。
またしても歩道がない。歩かせる気がないのか、と腹立たしく思ったのだが、すぐに歩行者用のトンネルが見つかった。距離はそれほど長くない。二つのトンネルを越えると目の前は畑であった。黒いビニールに覆われた場所、若緑の葉が広がっている。鳥の鳴き声が聞こえる。雀だけではない。名前も知らぬ鳥たちの声が聞こえる。岐阜でも聞きなれてはいるものの、旅行中補正がかかって、ハーモニーを奏でているように聞こえた。
 そんな歩行者専用道路を抜けると、車道に合流した。左を向けば山が全てを遮るように迫っているが、右を向けば果てし無い地平線、空と海が見分けがつかなくなるほど広大な海が広がっており、ずっと前へ辿っていくと橋があった。海岸では、波がぶつかる頃には新しい波が生まれる営みが繰り返されていた。
 ひたすら一時間歩き、陽の光が体を焼きはじめたころ、鳴門公園に着いた。満潮は10時40分と書いてある。今は11時。もう遅いかもしれないと思いつつ、渦潮の道を進んだ。途中ガイドの爺さんに中国人扱いされた。絶対に許さん。
 さて、渦潮の道。歩いても渦の気配すらない。通路の所々に休憩所があって、ガラス張りになっている。そこを
四つ越したが、何もない。とうとうラスト。これまでの場所と違って広かった。そして、ガラスの下にはそれらしい光景が見えた。南と西からくる波がぶつかって色が変わっているのだ。だが、どうも渦じゃない。ただ小さな波があるだけ。
 こんなもんか。失望とともに帰ろうとした矢先、
もう一度看板に目がいった。そこには前後一時間から二時間とくらいと書いてある。つまりちょうど良かったのだ。これからが本番なのだ。紛らわしい。私は待つことにした。十分もすると変化が起きた。それまで我先にとぶつかりあっていた波の数が減ったのだ。今では波は穏やかにじゃれあっている。そこでようやく渦がはっきりし始めた。渦がコマのようにクルクル回りながら、東に流れていくのである。あるものは消え、あるものは合体し、また別の渦は新たに生まれた。海はかき混ぜられて鮮やかな翡翠色になっていた。自然に感動したのは人生初である。

 そんなわけで、帰って帯状疱疹になりました。
 楽しかったですわ^^これから見知らぬ土地でぶらぶらするのハマりそう。じゃあな。