うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

少年の思い出

どうも、僕です。
 最近、職場の空気が重いです。飲み会のあとも、先輩は常にぶち切れ放題。無言で上司に印鑑を催促したり、物を机に思い切りぶつけたり、上司のいる方向に手を当てて視界から隠す素振りを見せたりともう散々。おまけに昼ごはんの時もガンガン鳴らしすぎて、やばい。最近、僕にまでヘイトが飛び火している気がする。もう朝も帰りも挨拶すらしなくなった。
 事の発端は上司のミス。その先輩は接客が非常に丁寧で、一カ月しかいない僕でもわかるほど、しっかりと仕事をするタイプの人間である。が、上司が大きなミスをしたせいで、お客さんから見れば先輩がミスをしたように映ってしまったのである。さらに上司が二日間休んでいる間に、不備が多数発覚して先輩が謝罪した。
 しっかりとした人ほど、自分のせいじゃないミスに怒りを感じるものだ。それで、空気が重い。尚悪いことに、上司はビビって謝罪のために声をかけることすらできていない。いい大人が謝罪すらできないとは情けないことである。
 おかげで僕は今板挟みになっている。先輩はもう二人いるのだが、一人は怒っている先輩寄りで仲を取り持ちつつ、もう一人の先輩は我関せずといった様子。僕の後輩は僕より不器用なので、何にもなかったかのように上司と先輩に話しかけている。当の僕はキョロキョロ様子を伺い続けるだけ。まだヘイトは溜まり切っていないので、仕事を頼まれれば命を懸ける気持ちでやっている。
 そんな時、僕は昔のことを思い出した。
 あれは友達の家に行った時だった。彼の家はマンションの最上階にある。両親ともに共働きの家庭だ。特にお母さんはショートボブの美人で、バリバリの仕事ができそうなキャリアウーマンだったのを覚えている。女性の社会進出、という言葉の先駆者といってもいい。
 そこでどういう経緯か忘れてしまったが、お昼ご飯をいただくことになった。確かちらし寿司だった。味はもう忘れた。が、15年経った今でも覚えていることがある。ちらし寿司についていたお吸い物である。
 具はわかめと椎茸。主婦の知恵として椎茸の茎も入っていた。汁物が大好きな僕はわくわくしながらすすった。うまい。飲むと出汁の香りが鼻を突き抜ける。わかめや椎茸にも味が染みていて非常に美味しかった。僕は家でお吸い物を飲んだことがなかった。母がめんどくさがり屋だからである。だから余計に感動した。出汁の旨味を噛みしめながらすすっていると、透き通った味の中に異物を感じた。固い。噛みちぎれない。呑み込めない。それは椎茸の茎だった。苦しい。だが、ご馳走してもらっている以上吐き出すわけにはいかない。絶対に飲むしかないのだ。と、子ども心に感じた。
 「美味しいから味わって飲むわ」
 と、作り笑いをしながら、友達に嘘をついた。友達の母にも同じようなことを言った。しかし、呑み込めない。僕が苦しんでいることを気取られぬようにしつつ、必死に噛んでいく。ちらし寿司と一緒に飲み込む作戦は失敗した。お吸い物と食べる作戦も失敗した。
 最終的にトイレに行くと言って、吐き出して流した。

 なんで、こんな話を思い出したのかって?子どもは純粋だなどと、自称ロリコンの時は語っていたが、実際は小さくたって気は使ってたんだなぁって、人間である以上年齢に関係なく、人間に悩まされるんだなぁって、思い出したんだよなぁ・・・。
 最近の僕のトレンドは姉です。あぁ~お姉ちゃんほちかった^q^おやすみ