うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

胡散臭い元主治医と新しい主治医

僕が鬱と診断されたことは、皆さんご存知だと思う。その後、運よく連休に入ったので、東京のネカフェで「野生の思考」と「美しい星」を読む有意義な時間を過ごした。
 至福の一週間が明けると、パンを食べる機械は二日間出勤した。全く集中ができず、ミスだらけ。薬で運転が出来ず、上司や先輩に連れて行ってもらう日々。置物感に耐えかねて、一人で訪問するも、帰り道に死にかけた。ガードレールに突撃する寸前であった。
 そして今日、本部に行った。会社の雇っているカウンセラーに診てもらうことになったのだ。様々なことを聞かれた。過呼吸から、通勤している今までの流れである。服用している薬や、主治医も聞かれたのだが、どうやら評判の悪い病院だったらしい。
 思いあたる節はいくつもあった。初診は5分ほど学歴と就職の動機を聞くだけで、結論は「やめるか、休むか、薬飲むか」だそうだ。二回目は「働いてみないとわからない」とのこと。小学生でも出来そうなアドバイスである。たった二度の面談で先生に対する尊敬の念は失われた。先生だなんて、世の中の医者に失礼である。あんなのはただの守銭奴で拝金主義者の資本主義の豚である。
 実際、待合室には人生終了間際の財布たちが、たくさん座っていた。社会人や子連れの主婦ならともかく、お前らにどんなストレスがあるというのか、問い詰めて自殺に追い込んでやりたいと思ったほどである。
 話は戻って、カウンセラーとの面談。最終的に休職を薦められた。そして、評判のいい病院を紹介していただいた。支店長とも面談をして、早退をすることになる。
 新しい病院は、親身な診察をしていただいた。学歴しか興味のない2ちゃんねらーのような元主治医と違い、ものすごく細かく聞かれた。メモもノート見開き分。ちなみに前の医者は1ページの半分ほどであった。
 前回は胡散臭すぎて抗鬱剤を断った僕も、今回はすんなり受け入れた。
 休職二週間に加え、三島由紀夫太宰治夏目漱石がドクターストップとなった。当然の結果である。精神が弱っている人間をさらに弱らせるなんて頭がおかしい。
 ちなみに先生は純文学が好きで、話が盛り上がった。昔のエリートは皆、教養を持っているのかもしれない。お前本当に23歳か!?と言われた時は自尊心が満たされた。
 最後に正確な病名がついた。適応障害と、軽度のパニック障害。家では元気、仕事では鬱。これが適応障害らしい。パニック障害過呼吸になるやつな。一言で鬱ですね~wwwといった元主治医とは何だったのか。
 村上春樹は許可が出たので、騎士団長殺しでも読みながら、やる気を取り戻していこうと思う。