人は生まれた瞬間よりも、育った関係で決まるとよく言われている。最近、お客さんとの世間話で面白いことを聞いた。
中学生の硬式野球では、監督が厳しくなるらしい。小学生までの軟式野球の優しさとは裏腹に、怒鳴られたりすることが日常惨事になると言う。誰もが一度聞いたことがあるであろう体育会系の風景である。
しかしお客さんによれば、これは精神力を鍛える為なのだという。それまで和気あいあいとやっていたせいで、試合中相手の選手が怒られるのを見るだけで、萎縮して動きが悪くなるのだそうだ。勝つためには、多少のプレッシャーで左右されるようではいけないのだ。三年生にもなると、監督に言われたことをバネにして頑張るようになるそうだ。だから社会で重宝されるのかもしれない。
一方、僕は文学少年。そんな教育は全く受けていない。むしろ読んだ本にすぐ振り回され、感情に飲み込まれ、顔や態度に出る。特に昔から変なプライドで、感情を表に出す様にしていたので、余計にわかりやすい。太宰的センチメンタリズムに浸ってしまうわけである。
キッズ読者の君たちは、今のうちにスポーツをやっておけ！ｷﾓｰﾀ趣味はやめるんだ！社会のために！
じゃあな。
