うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

またしても

お客さんの事務所に猫が二匹いる。一匹は片目が潰れている。まだ幼い頃、捨てられて瀕死のところを拾われたらしい。いつも眠っているか、おとなしく座っている。もう一匹は僕が入っていくと、遊んでくれと懇願しているかのようにじゃれついてくる。可愛い。
 猫じゃらしを借りて、目の前で振ると喜んで寄ってくる。だが首輪で繋がれていて、近寄れない。他の人の家に転がり込むのが迷惑だということで、外に出られないようにしてあるそうだ。
 世界は変わって、マインクラフト。豚やら馬やら羊やらを麦やらニンジンを手に持ってチラつかせる。動物は餌を目がけて前に進む。餌を与えると、発情して子どもを作る。どこの世界でも動物は餌付けされている。
 現実に戻って、僕。人事部は金や地位を手に持ってチラつかせる。社員は出世を目がけて休日も捨てて仕事に励む。地位を与えると、発情して子どもを作る。マインクラフトと同じである。社会が巧妙なのは、それに家族という人質を取ることで柵から逃げられないようにするのである。
 なぜ、こんなところに就職してしまったのだろうか?中途半端に良い学歴に、中途半端に良い会社。見込みがあるせいで、少し頑張ってしまうのである。そんな自分の姿を客観的にみると、猫や豚と同じである。
 
 あぁ、もっと底辺になって出世の望みもない世界で生きたい。そうして、静かに暮らしたい。もちろん、そんな世界も苦痛はあるだろうが、餌をチラつかされて豚になることはない。
 はぁ、仕事辞めたい^^