うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

時計の話

みなさんは時計をもっているだろうか?
 時計と言うと、目覚まし時計に腕時計と種類はたくさんある。
 僕が一番長く使っていたのは、進研ゼミでもらったコラショの目覚まし時計である。覚えてる人は多いのではないだろうか?
 「おはよう!朝だよー!!」
 という快活な声に毎日起こされたものだ。大学二年生くらいまで使っていたから、本当に長持ちしたと思う。人生の友である。引越しの時に両親が勝手に捨ててしまって、別れを惜しむ暇すらなかった。教材は何の役にも立たなかったけれど、付録は役に立ちました。ありがとう進研ゼミ。
 腕時計は今までの人生で三つしか買っていないけど、思い出が深い。
 最初の時計はG-SHOCKの3万くらいするものだった。一生物だという事で両親が最後に奮発して買ってくれたものである。母が父に電話で相談していたのを、今でも覚えている。海用という事で、防水性能付き。デジタルの電波時計で、画面の淵の青いゴツゴツとしたフレームがかっこいい。唯一の弱点は重すぎて腕に跡がついてしまうことで、机に座るとすぐに外していた。
 そう、それが全ての敗因であった。大学一年生の時、講義の最中に失くしたのである。外したまま机に置き忘れ、結局そのまま帰ってくることはなかった。高級すぎて盗まれたのだろう。あの大学には窃盗の犯罪者がいる。今ものうのうと社会人生活をしているであろう泥棒を僕は許さない!!!と、意気揚々と人のせいにしているが、結局のところ置き忘れた自分が悪いのである。両親に話したら、なんとも悲しそうな顔をしていた。
 最後に紹介するのは、元カノにもらった腕時計である。動力は発条。振ると巻かれて、動き始めるのだ。学生時代はあまり腕時計に縁がなかったので、いつも時間を合わせ直して使っていた。デート以外でほとんど使っていなかったが、僕のゴミ屋敷の中でもその時計の置く場所だけは聖域となっていた。あまり高くないと思われるが、プライスレスの意味を実感した。
 この時計はまだ動く。だが、ベルトのバックルが壊れてしまった。癖でいつも外してはつけてを繰り返していたせいで、耐久テストみたいになってしまい、ついには嵌らなくなった。これも縁の切れ目だと思い、未練と共に押し入れの奥に閉まった。なんとも寂しい末路である。
 時計は人生だと言うけれども、まさにそのとおりである。本以外でこれほど思い出と密接に結び付いたものはあるだろうか?皆さんの時計にはどんな思い出があるだろうか?