うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

とんでもない行動力の話

どうも僕です。
 今日は疲労がピークだった。僕の職場の付近は田んぼで囲まれており、山に突き当たるまで広がっている。そして、斜面に沿って所有者の家が立ち並んでいる。そんな変わらない風景を眺めながら、長い長い田舎道を真っ直ぐ走っていたとき、急に意識が飛んだ。道の左端、田んぼにつっこむ瀬戸際で、意識が戻り軌道を修正して難を逃れた。これが右に逸れて正面衝突していたらと考えたが、とにかく疲れていたので、それが至福の瞬間に思われた。
 二週間が経って、様々な仕事をこなした。通帳作成の受付、手形小切手の現金化、税金の支払い等々・・・。もう頭がパンクしそうである。原因はわかっている。仕事のことを覚えながらも、小説のことが頭から離れないからだ。ブロマガでの更新は止まっているが、実は密かに書き連ねているのである。今でも野心を持っている。だが、仕事と小説を両立しようとすると、どうしても中途半端になる。その結果が今なのだ。
 さて僕は話すネタがなくなると、そんな話を相手が社長だろうが、構わず吐露する。このネタは意外とウケる。中小企業の社長は、借金地獄になるリスクを背負って、夢を見て、第一歩を踏み出した人間が多いので、その琴線に触れるのだ。
 ある日、融資の案件があって、とある会社を訪問した。話したのは社長の奥さんである。僕はいきなり苦戦を強いられた。初対面の時から金利引き下げを要求されたからである。初めて交渉する僕は「新人なんでわかんないっすねぇwwww」で逃げ続けるしかないくらい、頭のキレる人間だった。全く世の中には恐ろしい人間がたくさんいるものだ。
 必殺技「持ち帰って相談します」を使って仕事の話を終わらせ、雑談タイムになると、様々なことがわかってきた。彼女は夫を引っ張り、ほとんど一文無しの状態で、バブルの時代に銀行相手に粘って土地と建物を購入し、起業したのだと言う。つまり、実質社長である。頭のきれる人間であるのも納得がいった。
 一通り過去の話を聞いた後、例に漏れず小説を書いている話をした。すると、その人からいくつかの名言をいただいた。
 まず一つ目、「人生は60歳で勝ち負けが決まる」。若いとき、どれだけみじめでも最後に勝てばいいのだと彼女は言った。成功者だから言える名言である。
 二つ目、「諦めずに5年後を想像し続ければ、上手くいく。」奥さんはずっと5年後を想像し続けて、戦ってきたそうだ。その結果がこれなのだから、説得力がすごい。
 三つ目、「失敗して貧乏になっても、命だけは残る」旦那を引っ張って起業した時、その決意で第一歩を踏み出したそうだ。僕も時が来たら、そういう覚悟で一歩を踏み出したいものである。
 やはり、第一歩を踏み出す勇気のある人間はいう事が違う。公務員になりたいから文系に入ったり、楽な研究職に就きたいから理系を志す、今の悟り世代のゴミとは人間の根本的なところが違う。僕も、五年後はこの人のような決意で、一歩踏み出す人間になると宣言しておく。