うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

30日目、鳥取の本気

 昨日に続いて鳥取観光の様子をお届け致します。
 鳥取砂丘に行ってよかったなぁ、と言ったところで終わりました。実はここからが大事であります。つまり、鳥取砂丘行ってもうやることねーじゃんwってなるんだったら、観光地としてどうなのか?という話になってしまいます。
 でも僕は楽しめました。その経過について話していこうと思う。
 鳥取砂丘を出て、北に進む。左側に海、周りに松の林がある自転車と歩行者用に整備された道があって、そこを道なりに進んだ。

 海あり県の良いところは、日差しが強くても海が近いのでなんとなく風が涼しいところだ。日本海もよく見える素敵な道である。途中どこから歩いてきたのか外国人観光客の夫婦とすれ違った。散歩も楽しめる良い道。
 鳥取は歩道が左右両側にない場合が多い。その代わり片方に寄せることで幅を広くしていて、歩行者も自転車も通りやすいように出来ている。また、自転車専用のレーンもかなり広めにとってあって、自転車通っていいですよ、と言わんばかりに青色の矢印が書かれていて、車道も走りやすい。サイクリングにはうってつけである。

 一応、わかりづらい人のために地図を用意した。赤いのが走っているルート。一番下の方が鳥取駅。そこから鳥取砂丘まで移動して、「砂丘海岸」というのが上に書いた道である。 

 おじさんにはこの③のあたりにある温泉が良いと薦められていた。が、昼ご飯を食べるところがなさそうだったので一旦素通り。奥にある②の港まで進んでいく。
 ②と③のあたりに明らかに山の真ん中を走っているところがあると思うが、これはトンネルではなく谷で、とんでもなく長い坂が続いている。電動自転車は楽だというが、坂はそれでもきつい。でも、当時の僕はもう何がなんなのかわかっておらず、思い切り進んでいた。坂を登りきると今度は下り、くだりの長い道を野菜を持ちながら歩く化け物みたいな爺さんがいて、横を通ると「びっくりしたぁ」と言われたので、「すいません」と軽く謝っておいた。
 そらそうだよな、こんな田舎道の坂を突っ切ってくる自転車なんて、普通ないもんな。あんたが歩いてたのに俺はびっくりしたのにこっちも配慮が足りなかったよ。すまねえな。
 そうこうしているうちに②へ。遊覧船乗り場もあったが疲れすぎて乗る気にならず断念。海鮮丼を食べる。 

 奥にあるカニは飾りではなくて本当に身が入っていて、あぁ俺はカニが食いたかったんだよぉと思いながら食った。ところで、この時隣の席から
 「岸田はダメだねぇ、次はないよ」
 とか
 「最近東京で演説があったけども」
 とかそんなおばちゃんの会話が聞こえてきた。さすが石破県である。県民もただの食堂で政治談議をしている。岐阜県でそんなことをしようものなら、変人扱いだが鳥取は大丈夫。やっぱり過疎化が進みすぎて危機感を感じているからこそ、政治談議に花を咲かせるのかもしれない。
 隣にイカ墨バーガーなどもあったのだが、さすがに腹が一杯過ぎて食えず、道中の温泉を目指してきた道を引き返すことにした。
 心臓破りの坂を逆に戻ったのだが、帰りは思ったよりきつくなくて、すんなり帰ることが出来た。行きは砂丘の砂で足がボロボロの状態で乗っていて、帰りは海鮮丼食って休んだ後だから全然体力が違ったのかもなーと思った。
 そして温泉。

 砂丘温泉ふれあい会館という場所なのだが、簡単にいえば地域の健康センターである。最初住所と名前を書かされたあと、温泉へ入浴。
 中はお湯と水風呂。温泉はガチの温泉で、どちらかというと金属っぽい感じ、色が黄土色。こういう温泉は大概そうなのだが、めちゃくちゃ熱い。長くは入れなかった。しかも日焼けが痛むので余計に長く入れない。ただもうひたすら汗が出た。シラフの状態で入ったらもっと気持ちよかったのになぁ~とちょっと残念な気持ちになった。しかし、やはり窓から一面日本海が見えるのと値段は570円と安く、これでガチの温泉に入れるなら安いし、条件は良い。
 冬に自転車で行くか、車で行くことをおすすめしたい。やっぱ日焼けすると温泉はどこも楽しめないよね。
 
 さて、ぐるーっと回って鳥取砂丘。目の前のおみやげ屋で地酒を購入。その後鳥取市内へ。おばあちゃんが二人の下校する子ども送っていたり、中高生が帰っている時間。
 ピンクカレーの大榎庵の前を通るが、どうやら営業していない。準備中の張り紙が。あぁ残念だなぁと思いながら、回る場所も特に当てがなかったので、じゃあすなば珈琲でも行ってカレーか、と思ったら4時閉店。もう間に合わない。
 困りに困って、博物館のカレーを食べに行こうと思ったら入場しなきゃいけないらしい。ツタンカーメン展がやっていたが、鳥取来てツタンカーメンは流石にな、と思ってトイレだけ借りて撤退。帰り際に仁風閣を見る。結構有名らしい洋風の建物。補修工事をやっていて中に入れず、庭だけぐるっと回って帰った。
 若干手持無沙汰になりながらも、駅で自転車を返却。ホテルへ早めのチェックイン。荷物を置いてちょっとだけ充電。その後外へ。
 夕飯は何にしようかな、と思って迷ったのだが、たくみ割烹店へ。どうやら鳥取では名の知れた割烹店らしい。入り口は古民家っぽい感じ。一人で入っていいのかな~と思って、一周目の前をちらっとみて横切ったあと、よし、と決意し中へ。
 入ってしまえば温かく出迎えてくれるものだ。ハヤシライスが大人気らしいのだが、せっかくなのでもっといいもの食べたい、と思って海の幸+鳥取和牛のしゃぶしゃぶ、計7,500円のコースを注文。普通一人だと頼めないんだけど、ここは大丈夫。一人旅行する君のような人間でも美味しい料理が楽しめるぞ。どんなものが出たかは下に貼っていく。

  最初はこれ。もう普通に今タコ高くて食えないので純粋に旨かった。右側のバイ貝は岐阜県民には本当になじみがなくて、中身をどうやってとればいいのかわからず、だからといってどうすればいいですか?なんて恥ずかしくて聞けなくて苦戦した。でも取れた時、嬉しかったし、本当に美味しかった。これ食ってる時に新しいバイトの子の面接があって、「いつ入れる?」など話していて初々しく、俺にもこんな時代があったな・・・なんてちょっとうるっとした。

 次は刺身。まぁこれはもう言うまでもないね。店員の子が魚の種類がわからなくて、僕に出す前に店主にこれは何で、って教えてもらっていてほっこりした。あぁ俺もこういう時期あったなと思ってうるっとした。味はもう言うまでもないです。

  

 次はヒラメかカレイかの煮物。正直そんなに煮物好きじゃないんだけど、これは美味かった。柔らかいのだが、だからといってボロボロじゃなくてフカフカしているといった触感。元々の素材がいいのか腕前が良いのかは知らんが、とにかく家で母が作ったのとは段違いである。


 次はしゃぶしゃぶ。店員の子に野菜を半分入れて3分ぐらい茹でる。肉は5秒と教わった。この写真は半分入れた後の写真。飛騨牛県の僕でさえ美味しいなと思った。
   5秒だとほとんどお肉は真っ赤なのだが、それでもおいしく食べれる新鮮さ。本当に良い肉です。たれはゴマダレとラー油の合わせ技で卵じゃないですこれ。


 締めは中華麺かうどんかと聞かれた。岐阜県民は恐らくしゃぶしゃぶをラーメンで締めるやつはいない、だって味うすいもん。うどんをゆでてゴマダレかポン酢で食うのが一般的でなかろうか。
  だから思わず、中華麺ってラーメンですか?と聞いてしまった。興味が勝って、中華麺を選んだ結果がこれ。塩コショウをかけて、さっきのゆで汁をかけるという超シンプルな構成。塩おおめにかけたら、これはこれでいけた。

 

 最後は梨。女の子が説明してくれたが、何だったか覚えていない。ニ十世紀梨ではないが、まぁおいしかった。てか皿が綺麗よね。隣で伝統工芸の器とか作って、店でも使ってるからオシャレなんだそうだ。
 こんな魚と肉を混ぜた最強のコースを食べたあと、砂丘プリンを何故かお土産屋へ行って購入。

 鳥取砂丘で買った地酒と一緒に泥酔しながらニコ生して眠りました。じゃあ二日目、明日また書きますよろしくね。