うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

17日目、雑談の研究

 「こんにちは」
 「こんにちは」
 「今日は暑いですね」
 「そうですね~先週まで寒かったのに」
 日本人特有のこのやり取り。
 昔すごく話が上手な先輩に「なんで急にそんなつまらんこと言い出したんや?」と言われて、初対面の人と話す時には一切使っていなかったのだが、実はワンクッションとして有効だということに気づいた。
 例えば
 「ですよね~そのせいか今日は花粉がすごいですよね、夜も眠れなくて」
 と返す、すると
 「私は花粉症あんまりないですね」
 と返ってきたら
 「え、花粉症じゃないんですか!僕は3月~5月ぐらいまで杉だの稲だので花粉症がずっと続くんです。小さい時は・・・」
 と自己紹介がてら子ども時代の話に入る。
 
 そうではなくて
 「そうなんですか、私も花粉症なんです」
 と返ってきたら、
 「へぇ、何の花粉ですか?」
 「杉だと思います」
 「へぇ僕もでそうなんです、僕は3~5月ぐらいまで・・・」
 以下同じ流れである。

 子ども時代の話というのは、強い話題だなぁと思う。互いにどういう生い立ちかがよくわかる。一方で
 「お休みの日は何をしてるんですか?」
 「うーん・・・私はテレビ見てるか、家事してるかですね」
 「へぇ~テレビって何見るんですか?」
 「見るって言うかなんとなく流してる感じですね・・・」
 と、休みの日を聞くのはまずい。
 このパターンはコミュニケーション苦手系の人。ほとんどがこれになるので、休みの日を聞くのはあまりよくない。

 別パターンもある。
 「うーん・・・友達とカフェいったりしてますかね」
 「へぇ~カフェいくんですね、最近だとどこ行きました?」
 「うーん・・・〇〇です。」
 「〇〇って有名なんですか?」
 「そうなんですよ、このお店のスイーツが・・・」
 と、進むのが理想的である。

 しかしながら、実際には
 「うーん・・・友達とカフェいったりしてますかね」
 「へぇ~カフェいくんですね、最近だとどこ行きました?」
 「うーん・・・スタバとかですかね」
 こうなるともう、どう続けていいのか困る。仮に
 「どんなこと話すんですか?」
 と聞こうものなら相手は返答に困ること間違いなし。なので、
 「友達とは結構長いんですか?」
 などと経歴に持ち込むと、話がちょっと進む。
 更に別パターン
 「〇〇って有名なんですか?」
 「いや、そういうわけじゃ・・・」
 これで詰み。
 
 また、休みの日を聞くパターンには更なる困難がつきまとう。
 「お休みの日は何をしてるんですか?」
 「うーん・・・私はテレビ見てるか、家事してるかですね」
 「へぇ~テレビって何見るんですか?」
 「見るって言うかなんとなく流してる感じですね・・・」
 と、困りながら沈黙が始まった末に
 「うひょーさんは休みの日は何してますか?」
 と言われてしまうパターン。
 こうなると、
 「ニコ生やってます」
 1手詰。
 「youtube見てます」
 1手詰。
 「ブログ書いてます」
 1手詰。
 と詰みの手が増える。
 よって、
 「土曜日は疲れてしまって半日ぐらい寝てますけど、午後ぐらいからサウナいったり、最近買ったキーボードの練習してます」
 ぐらいが良い。特にキーボードが良い。何故ならば
 「え、音楽得意なんですか?」
 「いや、得意ってわけじゃないんですが、昔吹奏楽を」
 「へぇ、楽器は何をやってたんですか?」
 と、無限に部活の話が続き、逆に
 「じゃあ〇〇さんは部活何やってたんですか?」
 と打ち返すことが出来る。まぁ大概はそこで
 「いや~帰宅部で」
 とか何とか言われて話が終わるのだが、それでも時間は稼げる。
 ちなみに
 「本を読んでます」
 「どんな本を読んでるんですか?」
 「三島由紀夫とか経済学の本とか読んでます」
 となると、詰むとかいうレベルじゃなくなります。
 更に
 「アニメ見てます」
 「どんなアニメ見てるんですか?」
 「はがないとかですかね」
 というのもアウト。初対面からオタク感出してアニメ語っても、妙に気まずい。よっぽど相手とアニメの趣味が合うなら別だが、世のアニメは多すぎて実はあんまり趣味合わない。多様化しすぎたんだよ今は。
 故に休みの日は色々遊んでおいた方が良い。それだけで話を盛り上げやすい。
 但し、話が脱線しておかしくなっているが、そもそも休みの日は何してる?と聞いたときにまともな答えは返ってこない。よって、この想定は1割ぐらいの相手を想定したシミュレーションである。
 
 仕事の話はハズレがない。しかし、
 「お仕事はどんなことされてるんですか?」
 「〇〇って仕事してます」
 「へぇ~大変なんですか?」
 「そうですね~・・・」
 という愚痴を誘うパターンは悪い。仲が良いならともかく、初対面だと気を遣って愚痴りきれずに返答に困る。
 故に
 「帰りは遅いんですか?」
 「そうでもないですね、大体18時には帰れます。遅くて19時前ぐらいですかね」
 「家からは遠いんですか?」
 「そうですね」
 「じゃあ家から帰るまで大変ですね」
 ぐらいの当たり障りのないつまらない会話にとどめておくのが良い。
 と以上が私の王道パターンであるが、この悪いところはどうあがいても相手と共通点を見つけられないという点である。
 休みの日を同じことしてる人ってあんまいないし、仕事も同様である。そのため、
 「僕最近美味しい蕎麦屋行ってきたんですけど」
 「へぇ~どんなそばなんですか?」
 「天ぷら変わった感じで美味しいんです。蕎麦も十割で。」
 「へぇ~!食べてみたいです」
 「是非今度行きましょう、ちなみに〇〇さんはどんな食べ物が好きですか?」
 などというパターンはかなり良い。
 一旦自己紹介を挟みつつ、食の話題という一生ハズレがない話題に持ち込む。これにより、ひとまず共通点を見つけることが出来るのだ。
 今日はとりあえず、僕の手札を公開した。次回以降はこのような共通点を見つけることが出来る話題について、明日から研究していこうと思う。