うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

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人は自然と人工、人間と描かれた人の美しさを区別する。自然の美しさが人工物と区別されるのは、生み出された原因が理解不能か、理解できたとしても人間の手で作り上げることができないことにあり、神秘的な雰囲気を感じるからだろう。人間の美しさはそれに加えて、同族に対しての畏敬の念、魂への差別的な眼差しが加わる。それが幼い頃から本能的に持っている先天的な存在か、それとも教育による後天的な存在かはわからないが、ともかくこの人間の世界を覆っている蜃気楼は人間を他の全てと差別する。死体を取り合う話を読んで、不快に思う、それは白雪姫に対する差別であり、侮辱である。差別的な蜃気楼が、存在そのものの美しさとそれに対する純粋な同じ欲望を生と死に分裂させてしまう。