うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

27 少し消した

モナリザが不気味な印象を与え、多くの人の心を掴むのは、ダヴィンチの生に対する狂気が、ついに死と生を止揚させ、意味を超えた隙間に入り込むからだ。隣に置かれた生から湧き出る不吉な美はこの逆である。人という意図を超えて生み出された生は、その偶然性故に、必ず欠陥を持っているものだが、彼女はこの自明の理の外にあり、死に限りなく近い為に、絵画と同じ繊細さ、儚さが生み出される。生と意味づける要素は動きしかない。眠ることで動きを失ったとき、生と死は止揚して、不謹慎なあの衝動、飾って眺めたいという感情を起こさせる。