うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

筋トレ

 筋トレをしていると、急に体中がみなぎった感覚がする。ダンベルの重さは私の体を痛めつける、その瞬間だけは筋肉が急激に増えている気がするのである。ダンベルは徐々に重さを増していき、そばを食べ始める。

 どんべえも今やきつねと天ぷらだけではない。鴨もあればあさりだしもある。カップ麺ばりのラインナップであるが、まぁあんまり食べる気にはならない。あのジャンキーな蕎麦の味は高級店にはないものでございますけども、まるで大蛇が体を締め付けるような空虚なものが頭を殴ったようにうろうろとしてる。
 そんな世界中の人間が囲まれている感覚を目で、耳で、感じながら、ふと空を見上げて歩いていると、日の光はついに体の全細胞を奮い立たせ、複雑な体の連関、脳の絡み合った妙な世界を開放させてくれるのである。

 ルイヴィトンのブランドショップの入り口は誰もおらず、中をのぞくことは難しく、妙に入りづらい空気がある。そこに急に走りこんでいって、「一番高いのください!」と大声で叫び、怪訝な顔をした店員が、一応の丁寧な接客をするのを振り切ってカバンの中から1万円札が100枚の束をドン!っと机の上に置く。と、同時にさっき買ったばかりのどん兵衛を地べたに座ってむさぼり食いながら、あぁこういう貧しい味がうめえんだ・・・と涙を流しながら、買ったばかりのカバンに汁を飛ばし醬油とだしでコーティング。

 こんな人生を送っているうちに目まぐるしく画面は変わり、やったこともあったことも忘れて気づけば城の前。私の別荘。時価三億万ガリー。自然と湧き出るビルの中から引っ張り出したコンクリの、模様は世間の木阿弥か。耳は不思議とついている。光は勝手に入ってくる。ヒッグス粒子の埋もれた、監獄の中でそばを食う。

 山を登り、スライム倒してレベル上げするわけでございまして、何をするにもプチプチと感じるのは上手くいかない怒りだけ。狭き門で弓を持ち、打ってみたいなと思って触ってみたけど、筋トレ足りず、引くことすら出来ぬ。やい!やい!と躍起になって引っ張ってみたら、伸びたのは体の筋。切れて痛めるかぼそき筋肉。増えていた気がしたのは自信だけ、勇者になれない引きこもり。

 急にチートを思いついた!時間を止めるチート!!!!!だから何だというまいな、止めたらどうするだろう・・・君はそう考えたことないだろうか。嗚呼、考えたところで全く何の意味もないのに妙に現実的なことを考える。パンツを盗んだあとにどこへ行こうか、最初に監視カメラに写ったら、逃げたって急に人が消えて怪しまれる。そもそも時間ってどれだけ止められるんだ?なんてな!(笑)

 永遠の時間を生きるべきか、ちゃんと死というゴールを得るか、これは大変な問題です。永遠というは果たしてどこを指すのか、そもそも宇宙は永遠なのか、宇宙のあと何が残るか知らないがずっと存在し続けるとは何なのか、それはそれで恐ろしいことだが、逆にそんな無限の時の中で一瞬で真っ暗に消滅する自分の恐ろしさ。これはこれで恐ろしい。人は皆途中で死んだ方がいい!長く生きたって仕方ない、などというがそんなのは逆張りです。それならそうで今やってるまともな仕事を全部かなぐり捨てて急に路上ライブだけで食べて行ったらいい。ルイヴィトンの店に走りこんで大声で万札を使いまくったらいい。異世界に行くためにトラックに引かれに行ったらいい!!!

 「休みの日は何をしてますか?」と尋ねたら、「うーん家事とかしてます」と言われた時の恐怖!もう今にでも逃げ出したいが、困った困ったすぐに帰ってはいけない空気。「家事って犯罪じゃないですか!火事だけにw」といった矢先には、相手からくる冷たい目線。だってしょうがないじゃないか、君がくそつまらないことをいったんだよ。ってケーキとフォークで黒ひげ一発をしていきたい。海が見えると思いきや、なぜか追いかけられている。何に追いかけられているのかわからない、わからないけど逃げていて、何故かそのまま空を飛ぶ。空を飛んだはいいものの、降り方さっぱりわからない。ずっと平行に走ってて下り坂を進めば、どんどん地面から離れてく。急いで高台探してみると何故か一生下り坂。浮いては浮いて、降りられない。なのにずっと追いかけられる。恐ろしき闇の魔法。

 何も知らされず流れに任せていくのが良いのである。流されるな!などと安直なことをいうやつに限って実は一番流されている。流されないようにってそんな理論振りかざしたって永劫回帰はやってくる。中を飛び回る九官鳥が餌を捜して食いつくす。そんな夢を見た。