どうもこんばんは、僕です。
僕は好きな人の本は徹底的に読みつくすタイプで、マルクスも夏目漱石もほとんど読みつくしたわけであります。しかし、さすが三島由紀夫、10作品以上読んでもまだ作品がある。とはいえ、さすがに似たような話ばかりで若干飽きてきた。
そんな中やってきたのが「青の時代」
子ども時代から冷静に世の中のことを見続け、わざと変なことをして優越感にひたる僕みたいな青年が、高利貸しをやって最終的に破産寸前にまで行くという話です。
これといって感想はなかった。後ろの解説にも書いてあったが、前半の子ども時代と、後半の高利貸し時代で話の中心がぶれていて、いつもの三島作品のように心を掴まれるということがなかった。前半は僕のような青年の話で、後半は前後の人たちの一般的な心情の話で、結局どっちつかずで終わってしまったからだ。
まぁ、そうはいっても面白かったんですがね。三島由紀夫は現代社会にありそうでない狂気を描くのが得意ですね。今回も高利貸しが元貴族の身ぐるみをはぐシーンとかありましたし。
そこまででした。終わり。