うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

わずかな葉の擦れる音でさえも、自分に向けられたような気がします。山に慣れて、久しく忘れていた感覚が、もやもやと、体中に充満するのを感じながら、動かないよりは良いと思って、歩き続けました。
 突然、目の前が真っ白になりました。おじいさんは、咄嗟に顔を抑えました。その光の強さは太陽そのものに思われます。手をすり抜けて、目に入ってくるような光線。天国に来たのではと疑ってみましたが、眩しいだけの場所だとは信じたくなかったので、深呼吸してから、指の隙間から、かろうじて覗いてみると、光は地面から来ているようです。ええい、もうどうにでもなれ。おじいさんは、やみくもに、光に突っ込んでいき、その主を見下ろして、驚きました。なんということでしょう。ただの石だったのです!