少し食べているふりをして考えたあと、
「いつも夜遅くまで大変なんですね」
と一言。
「えぇ、まぁ」
と一言。
「そんなに大変だと給料多くてもなかなか使えないんじゃないですか」
彼がこちらをふと見て
「そうですね、休みの日に車とか買いますけど、そのぐらいですかね。そろそろ出る準備といけないんで、また」
と自室に戻っていった。
それ以降彼と話していない。互いに避けているわけではないが、特に話しかける気も起きない。
僕は修行のあとの汗を洗い流すべく、着替えを手に近くの温泉へ向かった。修行をした山と家の中間から少し北に行った場所にその温泉はある。
金属系の成分が入った湯で、とにかく熱い。熱さに耐えることで気功を練る胆力を鍛えながら、汗を流すことが出来るのだ。
などと狂ったことを書いているうちに、何故僕は毎日何のとりとめもないブログを書いているのか自問自答した。
不思議なことに無理して小説っぽいことを書こうとするとエッセイっぽいことを書きたくなるし、エッセイっぽいことを書くと小説っぽいことを書いてみたくなる。この我とはなんぞや。
CHATGPTに尋ねても非常にあいまいな答えしか返ってこない。CHATGPTはどうやら断言や根本的な解決をするように出来ていないらしい。必ず、曖昧な答えが返ってきて、可能性があります、などと締めくくる。これでは政治家か本部の問答である。非常にイライラしてウェブページを閉じた。
我々はいつまで生きるのか、不思議な人生はまだまだ続く。
