うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

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誰とも目を合わさない様にして、真っ直ぐ席に座り、鞄の中から机に教科書を詰め込んでいく。視線を避け、目の前以外を見ないようにした。一冊一冊の本、持ち上げる手、押し込む手。そうして、毎週繰り返される火曜日の朝。どうして、ここに来ているのだろうか?到着するまで、来たいとも来たくないとも考えなかった。喜びも嫌悪もない。自分の身体は機械になったのか。無機質な存在に気づいたのはこの時だった。
「よぉ!」
背後から自分に向けられた声に思わず身体を硬直させた。