2017-01-24 41 組み上げられた世界は、無意識の中で地位を占めつつあった。社会と他者に薄い膜ができつつあった。形成されつつある僅かな境界。それが生み出す感覚に純粋な少年は酔わされ、瞬く間に全身に行き渡っていった。その先にあるのは、無限の否定。会話は地獄である。