うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

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考え続けるのが辛くなってきて、目を開ける。車内には人があふれかえっていることに気づく。スマホをつけて時間を確認すると、8時だった。人身事故でもあったんだろうか。左には自分以外の人間がいないかのように、足を大きく広げるサラリーマンが座っている。太っていて肩幅が広いので、とにかく自分の身体にぶつかる。一人一席、左右に人が座っていることに全く気付かないような、傍若無人な態度で、鼻息の音が聞こえてくる。人は歳を重ねるほど、自己中心的になると言うが、ここまで醜くなりたくないと思いながら、自分の行動に気がついてくれるわずかな可能性にかけて、大きくため息をついた。当然、何も変わらない。