うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

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 受験という束縛から逃れ、一足遅れた青春を謳歌しようとする人、人生で最も自由な四年を噛みしめる人、今までの自分の延長戦上に立ち続ける人、あえて避ける人、新たな夢を目指す人、社会での成功を目指す人、自分の世界に籠る人、人の世界に縋る人。そこには一つの街を作ることができる数の人間が、点在する小さなグループ以外に秩序を持たず、それぞれの目的に向かっていて、交わることはない。それが一種の強制力によって、同じ方向を向かされる時期がやってきた。