うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

「リア王」読書感想文

この三連休でシェイクスピア四大悲劇を読み切る気で来たぞ
ハムレットは既に読んだ。次は「リア王
新潮社のやつで、帯紙に山崎努が「我々は、リアの過ちに、自分自身を重ねるのだ」とかかっこつけて書いてある。けど、これが意外と的を得ているんだなァ。

話のあらすじ
リア王が三人の娘に自分の領地を与えようとして、父親である自分への親子愛を聞くところから始まる。ところが、三姉妹の末っ子でリア王のお気に入りコーディリアが、なぜか王様の怒りを買って国から追放され、その勢いで、権力を全て二人の姉妹の夫に、分け与えてしまう。ここから悲劇の始まり。徐々に邪険にされ始めるリア王。二人は、綺麗な言葉で父親を愛していることを言っておきながら、ただのガチクズで、ついにはリア王を追い出してしまう。
追放されたコーディリアはその状況を知って、助けに来るんだけど、結局リア王と仲良く死ぬ。
眠いから要約だるいわ。もっと面白いから本物読んでね。

この作品はマジで胸糞悪い。二人の裏切ったガチ屑姉妹は、領地を譲ってもらうときは本当にいい言葉を使って褒めてて、愛しすぎて何も言えなかったコーディリアは追放される。
まず、こうやって口ではいいこと言っておきながら、中身はガチ屑な人間ってのはやっぱ世の中にたくさんいるってのが生々しい。
そして、次にこの事態を引き起こした張本人はリア王本人だということ。なんかむかつくっていう理由で、最も忠実な娘を追放してしまって、邪険にされて、最後にはキチガイになってしまう。少なくとも俺は、一時のよくわからない感情とかこだわりでやったことが自分に跳ね返ってくることがある。人間ってそういうもんだよな。

全体的にいい人が死んで、悪い奴が生き生きとする感じはマジでえぐい。でもちゃんと、悪い奴も成敗されてくれるんで、救われる感じがちょっとあってそれがまたよかった。

じゃあな