この本は一言で言えば、なんかよくわからない
あらすじを言うのが難しい いろいろ絡み合ってくるから
あらすじを一言で言えば、主人公の田村カフカ君が家出をする話
それともう一つ、ナカタさんというおじさんの話がある
基本的にはこの二人が交互に主人公になって話が進む
カフカ→ナカタ→カフカ→ナカタみたいな感じ
まずはカフカ君の人物像について
カフカ君の家庭では両親が離婚している。離婚した時に母は血のつながったカフカ君ではなく、養子の姉を連れて去って行ったという過去がある
また、カフカ君には父親に予言を受けていた。
父を殺し、母と姉とセックスするという予言だ。
次はナカタさん
ナカタさんは、現在はもう年寄りのおじいさん
子ども時代学校のクラスで山に行ったとき、子どもたちだけ全員気絶した事件に巻き込まれています。
他の子どもたちはすぐに意識を取り戻しますが、ナカタさんだけは三週間くらい気絶して、意識が戻ったときにはそれまでの記憶をすべて失い、言葉が理解できない知的障害者になります。あと猫と話せるようになります。
カフカ君ルートでは家出して、東京の中野区から香川県の高松市まで行く。
ナカタさんも同じことするんだけどこっちは道中でいろんなことが起こる。カフカ君は特に何もなし、隣に座ってた女の子に発情するくらい 途中止めてもらって抜いてもらいます。
一方ナカタさんはカフカ君のお父さん殺します。お父さんはキチガイで猫を殺しまくっていて、猫と会話できるナカタさんは思わず殺します。
で、カフカくんの方はいろいろあって図書館に行きます。館長の50過ぎの佐伯さんと、性同一障害でかつゲイで21歳の大島さんに会います。いろいろあってカフカ君は森に連れて行かれて三日放置され、その後図書館で働きながら住む権利を得ます。
で、海辺のカフカっていう歌と絵の存在を知ります。
これが海辺のカフカの歌詞
あなたが世界の縁にいるとき
私は死んだ火口にいて
ドアのかげに立っているのは
文字をなくした言葉。
眠るとかげを月が照らし
空から小さな魚が降り
窓の外には心をかためた
兵士たちがいる。
(リフレイン)
海辺の椅子にカフカは座り
世界を動かす振り子を想う。
心の輪が閉じるとき
どこにも行けないスフィンクスの
影がナイフとなって
あなたの夢を貫く。
溺れた少女の指は
入り口の石を探し求める。
蒼い衣の裾をあげて
海辺のカフカを見る。
ナカタさんはそのあと魚とヒルを降らしながらトラック運転手の星野さんに会います。そしてそのまま高松市までいく
一方カフカ君は、佐伯さんの15歳の亡霊を見ます。その亡霊はずっと海辺のカフカを眺めています。このあたりで歌と全く同じようなことが起きてることに気づきます。特に魚のくだり。
そのあと本物の50歳の佐伯さんとやりまくります。
一方ナカタさんは歌にもある入口の石をみつけます 星野君がカーネルサンダースに教えてもらうっていう訳わからん展開ですが、それを死ぬ気でひっくり返して入口を開けます。
そのあと佐伯さんとあって佐伯さん死亡、ついでにナカタさんも死亡
カフカ君は山に戻り、そのまま歌詞にもある兵士に連れられて生と死の間の場所に連れて行かれます。そこで佐伯さんに最後の別れをして現実に戻ってきます。
カフカ君のお父さんっぽいやつもそこに行こうとするけども、なんと星野くんが阻止!
でまぁ終わりとたぶんこれを見て話がわかるやつはそんないないんじゃないだろうか
やたらいろんな要素が絡み合ってて複雑だった 文章はすごく読みやすいし、話としてはミステリーみたいな感じで面白かったんだけども罪と罰みたいに極端にこれがしたい!っていうのはあまりわからなかった。
あとギリシア神話やら源氏物語やらベートーベンやらいろんな方向の芸術の話が出てきてとにかく広い
世界観がすごい とにかく話の奥行きがすごい
普通の小説だと結構主張が激しくて言いたいことが割とよくわかる
けど、この小説はそういうのが薄い タイトルにもあるけどカフカもこんな感じの話が多い気がする。
結局何が言いたいのかさっぱりだったけど、でも面白かった
マジで感想しょぼくてすまんな ぶっとびすぎやこれ