うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

筋肉

筋肉は男のロマンである。男である以上、その誘惑から逃れることはできない。科学が進歩した現代社会。筋肉を以て身を守る必要はなくなったのだが、理屈ではない何かが我々を惹きつけるのである。ギリシアやローマの彫刻、ラオコーンのような肉体美は時代を超えて人を感動させる。ルネサンス期、ミケランジェロダヴィデ像、最後の審判・・・。ヒューマニズムの極限にある、肉体崇拝。理性が支配する現代にあっても、否定できない誘惑なのだ。
 今回、またしても筋トレブームが僕に迫ってきた。皆さんは、前回の筋肉ブームを覚えているだろうか?あの時、ゼミの論文を一身に引き受けさせられ、追い詰められた結果、唐突に野球でホームランを打ちたくなり、始めたのだ。理性の圧迫から、肉体の圧迫へと転回が起こったのである。
 目標へのハードルは高かった。筋肉だけならまだしも、ホームランを打つとは。まず野球チームに入らねばならないのだが、20年間運動をしなかった人間がやっていけるわけがない。このように予想してみると、目標の欺瞞に気づく。筋トレは三か月で終わった。
 ここで、逆の疑問が生じる。なぜ、三か月も続いたか?三日坊主ではなかったのだ。根性だとか、努力家だとか、そういう抽象的な自画自賛するわけでも、言い訳をしたいわけではない。今回のブームを続けるための分析がしたいのである。
 思えば、当初は腕立て伏せをすると、肘の骨に激痛が走っていた。本来全身を筋肉で支えるのだが、弱すぎて、骨で支える他なかったからである。続けるうちに、その状況は改善し、回数もどんどん増えていった。成長を楽しむことができたから、三か月なのである。
 しかし、ある程度の段階に来ると、全くダメになった。回数をこなしても、筋肉痛にはならない。圧倒的に負荷が足りなかったのである。負荷をかけようとして、一時間近く腕立てするという単調作業に陥ってしまい、やる気が削がれた。毎日やるほど、僕に根気はない。また、第二の目標として腹筋を割ろうとしていたが、全く割れなかった。むしろ、脂肪が筋肉で押し出されて前に出始めた。ダサい。
 状況は悪くなる一方で、目標の欺瞞が浮き彫りとなって、やめてしまったのだ。

 今回は違う。ジム通いを始めたのである。重りを増やすことによって、回数に頼ることなく負荷を増やすことができるようになったのだ。既に今日筋トレをやってきたが、効きが違う。
 この重さができたら、次へ次へと増やしていく作業。目標も具体的になり、続けられそうである。次顔出し配信をするときは、素晴らしい肉体美を皆さんにご覧にいれようと思う。
 

 終わり^^