うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

読書感想文「津軽」

今回は「津軽
誰の作品かわかりますか?太宰治だよ!

太宰治の話って躁鬱病患者並に作品のテンションの落差激しいんだよな
この作品はめっちゃ高い 漫才のネタみたいになってる

話のあらすじは、太宰治本人が津軽の知り合いを訪問しながら、レポートする、というところ。結構大真面目に津軽の歴史や、地形なんかを解説してて青森に詳しくなりました。
まぁそんなことより、その間に出てくる友達との旅が面白い。
例えば、太宰治が酔いながら寺に向かって歩いているところで、鯛を勧められて何故か買ってしまい、寺まで鯛を生身のまま持ち歩く滑稽な話が面白かった。さらに、その鯛を旅館で調理してもらうと、頭の尻尾も骨もないただの焼き魚になって帰ってきて、雰囲気もくそもないと不機嫌になるところがまた面白かった。
滑稽な小話が他にもいろいろあって、いちいちニヤニヤしながら読める本だった。

まぁ要するに、ただの笑える旅行ブログだった。
最後は育ての親とあって、自分の生い立ちをちょっと語っててしみじみとして終わったあの膜の引き方がまたよかったかもしれない。

じゃあな