うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

読書感想文「火花」

最近又吉の火花を読んだ。
とにかく面白かった。
個性を貫くことについて考えさせられる本だった。
芸人である主人公の徳永と師匠の神谷を中心に話が進む。
徳永は半分変人で神谷は完全な変人である。
神谷は唐突に歌いだすようなもこうタイプ。
一方で徳永は半変人だからこそ神谷の自分を貫く姿勢を尊敬している。

その後個性を隠して一般受けを狙った徳永は一発屋として有名になる。一方で神谷は彼女に振られ、売れずに借金漬け。
その後徳永は一発屋らしく消え、その後は普通の生活に戻る。
神谷はそのまま芸人を続け、最終的には純粋に面白いと思って性転換し社会から隔絶される。

こうして、個性を貫き通した神谷は悲惨な人生を歩み、迎合した徳永は普通の生活を送る。
この対比が非常に悲しい 泣いた。徳永は神谷は悪くない。世間が悪いと考えていた。そこも悲しい。あとやたらお笑いへの情熱と本の中で自分の考えたコント披露してて面白い。終わり。詳しくは読め。