うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

グローバル化は進化なのか?

どうも僕です。今日は真面目な内容で行きます。
 どうしてそんな気になったのか?ミシェル・フーコーの「監獄の誕生」を読んでいて、政治・社会の問題に敏感になっているからです。12月にはNHKの「100分de名著」で、クロード・レヴィストロースの「野生の思考」を紹介していて、脳内で空前の「構造主義」ブームが来ているんですね。(野生の思考は理解できなかった^^)さて、「構造主義」というのは、人間の言語とか文化の基本的な構造を見つめる学問の発想です。わかりやすく言えば、今まで人間は進歩してきたと思ってるけど、実はやってる本質は変わってないってことですわ。
 さて、本題のグローバル化は進化なのか?という話。反グローバル化の象徴たるトランプが米大統領になってから、文明の退化だとか社会学者が話すのを耳にします。昔は、民族や文化の壁があったけど、知識水準が向上して、手を取り合える寛大さを身につけたっていう考え方ですね。
 結論から言えば、別にグローバル化は進化じゃないと思う。本来、グローバル化が進んだのは、植民地によって、先進国が後進国に新たな投資機会を求めた事に起因するからです。最初は植民地という露骨な市場独占で、その次はグローバル化という響きの良い言葉で搾取してきたわけ。レーニンの「帝国主義」なんかはそういうことを書いてます。
 自国の資本が投資の利益を得る為のグローバル化。自国の資本が競争に晒され、不利益を被らない様に外部との接触を避ける反グローバル化。どちらも本質的には自国の利益を優先した行為だから、同じことになる。それなのに、まるでグローバル化が進化のように語るのは、昔作られた都合のいい理由を勝手に信じ込んでいるに過ぎないわいけだ。

つまり何が言いたいか。テレビの社会学者は勉強してこい^^