うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

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「どうせまともなもの食べてないんでしょ」
「言わなくてもわかってんだろ」
「まぁね、ほら食べて」
「マジかよ!ありがとう!」
差し出されたから揚げ弁当に乞食が飛びつく。高校まであれほど嫌っていた冷えて、肉汁も枯渇し、固くなっているから揚げでさえ、今や最高級品である。
「夜も作ってあげるから感謝して」
「最高!結婚してくれ!」
「何言ってんだか」
顔が赤くなったように見えたけど、また俺の勘違いだろう。最近もファミレスでやっちゃったしな。妄想癖も抑えないとな。
「しかし、お前も暇人だな。こんな貧乏人の家にやってきて食事を施しにくるなんて」
「友達が餓死したら気分悪いじゃん、いい加減バイトでもしなよ」
「しなくてもお前が来てくれるからなぁ」
「じゃあ、来ない!」
「待った!タイム!面接受けるから許して!」
乞食は食事を与える人間に弱い。もはや餌付けされたペットと変わらぬ。