うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

レヴィストロース流の考え方を一瞬で解説する(野生の思考)

どうもこんにちは、僕です。

今回はネタがないので、レヴィストロースについて解説します。ニコニコのブロマガでも書きましたが、長すぎて誰も読んでられない!との声が多数ある気がしたので、もっと簡単に説明します。これが顔。

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この人は民俗学者です。民俗学者とは何だ?というそこのあなたのために説明します。よくテレビでやってるような、裸でうろつきまわってるような、原住民族の文化を調べる学者のことです。

 

一言でいうと、「原住民の思考と、現代人の思考は種類が違うだけで、どっちも優劣つけがたい有効な考え方だ」ということですね。

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左側が現代の考え方、右側が原住民の考え方です。

原住民はずっと右側なんです。つまり丸の中の大量の知識を全て分析するんです。

現代の考え方は左側。赤と緑で丸の大きさが違っていることでもわかるように、余計だと考えられるものは捨て去って、より具体的な知識を選別して取り入れる方法です。

 

さぁ、どっちがいいでしょう!?というのがレヴィストロースのお話!

現代の科学は、左側の方法で進歩してきました。仮説を立てることで、幽霊みたいな目に見えないものは排除してものを考えることができて、より役に立つことだけを考えられるわけです。幽霊なんて非科学的な!ってのはこういうことです。

現代の考え方はどんどん他の認識を捨て去りつつも、より縦に知識が具体的になっていきます。でも代わりに、赤→緑の丸を見てもらえばわかる通り、考える視野が狭くなっていきます。しかも、こうやって丸が小さくなっていくんですけど、排除されたのってどうやって消えたの?って考えると、完全に恣意的ですよね。人間が勝手に要らないって判断しただけなんすよね。客観的なんて言いつつ相当胡散臭い考え方してるんですよ、科学ってやつは。

 

一方原住民は、全部を俯瞰して分析します。右側の丸の中を徹底的に隅から隅まで、どんな要素があるのかを分析します。ものすごく広い視野をもっているんですね。普通だったら見向きもされない草の薬効を知っていたりするのが、原住民です。何も捨て去らないから、たまに役に立つ知識も習得できます。

レヴィストロースは築地で大量のマグロにそれぞれ値段が細かくつけられる様子をみて、これが人類の遺産だ、と称賛していますが、野生の思考だからでしょうね。
でも、具体的にはなっていかないので、いつまでたっても植物が細胞で出来てるみたいな根本的な事実にはたどり着けません!

しかも、原住民の思考は人間の脳には耐えられないんです。だって世の中すべてのことを頭に入れるのって間違いなく忘れるでしょ?そもそも入れるまでに死ぬでしょ?

そう考えると現代思考ってすごく効率的じゃね?恣意的だけど、とも言えます。

以上のようにしていくと、一長一短ということで決着がつきます。

わかりましたかね?ちなみにAIはこの両者の思考の壁を越えられる唯一の存在だと思います。全ての可能性を網羅しつつ、全ての知識を深堀していく・・・。人間はできませんがAIなら・・・。もうやっぱり人間はいらないっすねw

皆さんがもし何か物を考えていて行き詰った時には、一度原住民と同じ野生の思考で考えてみてはいかがでしょうか?

終わり。