うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

お題スロットをフル活用する

お題「愛用しているもの」 

 残念ながら、ありきたりな話題しかない私を許してほしい。

 問題スロットでいきなり出てきたのが、「愛用しているもの」だそうだ。今のところ人生で一番長く使い続けていたのは、目覚まし時計である。

 目覚まし時計といっても、普通のものではない。コラショの目覚まし時計である。

 「よいしょ!こらしょ!がんばるぞ!」「おはよう朝だよ!」と起こしてくれる小学生からの愛用の品である。いつだったか、独り暮らしの時電池が切れて遂に捨ててしまった。その期間およそ13年。私の人生どころか、人間の人生においてここまで同じものを使い続けることは滅多にないのではないだろうか?

 そういえば、コラショについて説明するのを忘れていた。彼は進研ゼミのキャラクターである。こどもちゃれんじのしまじろうが、小学生になるとクビになり、代わりにこいつがやってくる。

 主人公のきっずくんが、誰かに買ってもらった赤いランドセル。男なのに、赤なんて変だよ!と大泣きしてしまう。そんな時、妖精が赤いランドセルに宿り、動き出した!という奇想天外な出生秘話を持つ魑魅魍魎である。

 そんなコラショも最近は時代遅れになりつつある。流行のランドセルの色を知っているだろうか?ピンク、青、黄土色、紫・・・。もはや、男が黒、女が赤という常識が崩れつつあるのだ。大人になって赤い服を男が着るのと同じように、ランドセルも赤を背負うことがありうる時代になった。

 もうきっず君のように赤は嫌だ!という小学生は絶滅危惧種なのである。あくまでも、子どもたちと一緒に成長するキャラとして打ち出しているから、現実味がないのは大問題である。長寿キャラの弊害がここに出ているのだ。

 時代とともに消されたキャラもある。らむりんがクビになった。らむりんとは羊の女の子である。気づかぬうちににゃっきーとかいう猫の女の子に変わっている。理由は簡単に想像できる。らむりんが可愛くないからだ。

 羊の女の子というのに無理がある。綿菓子みたいな顔が、微妙にださい。キュートさというよりは、ぼさぼさの髪を連想させる。飛び散った白い毛でできた顔。肌は見えず、手と口だけが出ている。全く可愛くない。それに比べ、猫は非常にわかりやすく可愛い。てきとうににゃーにゃー言わせておけば、男だろうが女だろうが、可愛いと言い出す。

 ちなみに私は猫アレルギーである。お客さんのところで、猫を可愛がっているふりをしたが、帰りの車の中で咳と鼻水がが止まらなくなっていた。毛玉もはくし気持ち悪い。かわいいとか言うやつらはガイジだと思っている。とはいえ、世間一般ではそのガイジが多数であるから、羊から猫に変わったのは当然と言えよう。

 物を長年愛用していると、何かしら弊害が生まれるものだ。コラショのように時代遅れになるものもあれば、もっと便利なものが作られた、ということもあろう。
 それでもなお、特別な価値を見出すことのできる、そんな素晴らしいものを私は手に入れてみたいものである。

 おしまい。