うひょーくんのブロマガ

つまりそういうこと

バレンタインデーってのがあるらしい!!!!

 今週のお題「バレンタインデー」

 えー私は本命チョコというのものをもらったことがありません。一年半ちょっと付き合った彼女からすら、もらってません。

 確かあの時は彼女が看護師の試験で大変忙しく、チョコなんて作ってる暇ない!と言われてしまったのであります。私自身、名残惜しい気持ちを心の隅に抱えつつ、彼女の将来のためなら!と前向きな気持ちでもらわない決意をいたしたわけです。

 その一年後も、やはりもらえませんでした。すでに別れかけの冷め冷めの状態でありまして、会ってすらいませんでした。「距離をおこ!」などと言われて、会えなかったのです。

 女心は本当にわかりません。距離を置いて何ができるというのでしょうか?全く相手のことを忘れて、久しぶりに会ったとして、何が変わるというのでしょうか?私は飽きたゲームから距離を置いたら、もう二度と手を付けられません。手を付けたとしても嫌悪感が残るだけです。そういう意味では距離を置くというのは、自然に別れを演出するための技なのかもしれません。

 少々話がずれてしまいましたね。残るは義理チョコでございます。なぜかクラスの女の子が集まって、義理チョコを配る習慣ありませんでしたか?毎年ありましたよ、私の学校には。小中とありました。高校は部活の記憶が強すぎてクラスであったかは覚えていません。

 あの時、中心になって義理チョコを配っていた背の高い女の子。成人式で会って話した時には、40前後のおじさんと不倫していました。しかも堂々と私や友人たちに向かって話したのです。人間どう変わるかわかりませんね、本当に。

 私が一番義理チョコで覚えているのはやはり、吹奏楽部の時にもらったものです。私は大変なリズム音痴で、特に裏を取るのが苦手でした。それでいつも一人の女の子に怒られ続けていました。「うひょー!遅い!」「違う!ターンタタンタン・・・だから!」「メトロノームみて一回手で叩いて!」などなど・・・。

 彼女は野球でいうと主将みたいなものです。吹奏楽は大きく分けて、金管楽器木管楽器があるのですが、それぞれにリーダーがいまして、彼女は金管楽器のリーダーでした。「○○ちゃん」と下の名前でみんなに呼ばれていて、当の僕も呼んでいました。

 さて、バレンタインデーが近づいていたある日、彼女に「どんなチョコがいい?」と聞かれました。私は「ガトーショコラがいい」と答えました。チョコを聞かれてケーキを答えるのはおかしなものです。その間に何があったのか、覚えていませんが、とにかく「ガトーショコラ」といったのです。

 そんなバレンタインデー当日、本当に彼女がガトーショコラを作ってくれたのです。大変うれしかったのを覚えています。毎日怒られ続けていたことも完全に忘れました。所詮義理チョコなのに、ガトーショコラという相当な手間のかかるお菓子を作ってきてくれたという事実が感動でした。ただ溶かして固めただけのチョコとは格が違います。しかも、おいしい。大騒ぎして喜んだのを覚えております。

 ・・・そういえば、私は過去に本命チョコをもらいかけたことがありました。もらいかけた、というのは、見栄を張っているわけではありません。

 中学生の時でした。本を読み、黒歴史を積み重ね、着々とインキャ道を歩んでいた時のことです。私には好きな人がいました。丸顔の静かなタイプの子です。よくしゃべる私とは正反対でしたが、大変仲がよく、まぁまぁいい雰囲気ではなかろうかと勝手に妄想していました。

 彼女には友達がいました。こちらはよくしゃべる子でした。縦長の顔で前髪を左右に真ん中で分けていたので、あだ名は「でこちゃん」でした。今思うとなかなか可哀想なあだ名です。本人は気にしていなかったのか、髪型は変わったことがありません。

 このでこちゃん、がどうも私のことを好きだったようです。勘違い野郎だと思われるかもしれませんが、そうだったのです。いつもメールが飛んできました。最初は携帯を買ったばかりの私は、うれしくて返信しました。そのせいで徐々にエスカレートしていったのです。

 一度、自分の部屋紹介などという動画が送られてきたこともあります。低スぺの携帯だったので、かくかくでなんのことかわかりませんでしたが、犬とベッドが映っていたのは覚えています。

 LINE疲れなどという言葉がありますが、当時の私はでこちゃんのメール疲れに悩まされていました。しかも、本命の子とはあまりメールが続かなくなっていました。もしかすると、裏でどうこうやっていたのかもしれませんね。

 そしてバレンタインデー、でこちゃんが私に手作りをチョコを渡しに来ました。私はメール疲れと、本命の子と話せない苛立ちを抱えていました。一方で、面と向かってもらうのを断る勇気もありません。そこで私は嘘をつきました。チョコは嫌いだ、と。

 それ以来、私は女性が何かしら近寄ってくるのが怖くなりました。ほぼすべての女性が、特別な行為を全く抱いていないことは理解できますが、もしかしたら・・・?と考えると怖くなるのです。

 当時の私は身動きが取れなくなっていたのです。本命の子との道を完全にふさがれ、横から猛烈なアピールが来る。「違うんだ、君じゃない」という勇気もない。だから、ずるずると続いて、気づかぬうちに本命の子が友情で支援している。気づいたときには、バレンタインデーでした。ちなみに僕の友達はそのでこちゃんが好きだったらしく、泥沼関係だったようです。

 高校になって、またそういった境遇に苛まれるのですが、繰り返しても面白くないのでやめます。皆さんはどんなバレンタインデーの思い出がありますか?終わり。